株式会社スキップファクトリー
代表取締役 佐藤 宏章より
1989年に開催された横浜万博の跡地にランドマークタワーが建設されて、その中の文化施設として「ランドマークスタジオ」が作られました。
まず開放的な窓を据えた111㎡の「ラウンジ」は、当スタジオの自慢のひとつです。「スタジオ以外に、くつろげる空間を作るべきだ」ということで、某有名海外アーティストがプロデュースしたと聞いています。
ミュージシャンは、レコーディングブースやコントロールルームにこもることが多くなるので、気分転換が必要不可欠です。そんな時に、広々とした空間の休憩スペースがあり、ソファにゆったりと腰をかけて、大きな窓の外に広がる景色を眺めながらコーヒーを飲むことができる当スタジオのラウンジは、ミュージシャンの皆さまにとても評判が良く、レコーディングスタジオとしては非常に珍しい環境に恵まれています。
また、レコーディングスタジオというと、プロのミュージシャンやアーティストが使う場所というイメージが強く敷居が高いと思われがちですが、当スタジオは、趣味でライブ活動をしている方や、音楽好きなアマチュアの方にも多くご利用いただいています(「自分の声や演奏を記念に残したい」という80歳代のアーティストのレコーディングをしたこともあります)。
さらに、プロを目指すミュージシャンやアーティストにも利用していただきたいと思っています。例えば、レコーディング環境が整っていないために、世に出せる音楽を作り出せずにいる才能豊かな若者がまだまだいるはず。そんな彼らと共に音楽を生み出していけたら幸せです。
今はオンラインミックスやITの発達で、自宅にいながら音楽を作れるような時代です。わざわざスタジオにメンバーが集まらなくても、やろうと思えばレコーディングはできてしまいます。ただ、みんなで集まって創る音楽には「独特の温度感や熱が込められている」と思うのです。
エンジニアを交えてディスカッションしながら曲を創り上げていく中で、ミュージシャンやアーティストは、エンジニアから別の一面を引き出してもらえたり、もしくはエンジニアの想像を超える音楽表現を生み出したりする。そういう熱量(気持ちや想いなど)が曲には込められていて、それが聴く人に伝わるような気がしています。
私たちは、「聴こえてくる音の中から作り手たちの気持ちや想いが感じられる」、そんな音楽を生み出せるスタジオでありたいと思っています。
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